No.27, No.25, No.24, No.23, No.22, No.21, No.207件]

カルマプレッサーとの語らい:「恵まれていることは罪か」

ある出来事を反芻しながら、ジェシアはカルマプレッサーが淹れた紅茶を飲みつつ悲しげに思い悩んでいた。
「災害の中で皆が困ってるのに、私だけ普通に生活できてるのってズルいのかな…」と、誰にともなくこぼすジェシア。
カルマプレッサーは少し間を空けてから、「現在で苦を負う者は過去に楽を謳歌しまた未来で楽を得、現在楽を得る者は過去で苦を負いその未来にあたる現在で楽を勝ち取っている。そう世の中は仕組まれている。」と少し神妙な様子で語り、やがて普段通りの大袈裟な造作で「というのはどこかで聞いた話の受け売りですが。」とおどけた様に肩をすくめて見せる。
「少なくとも今のあなたからそういった類のカルマの香りはいたしませんよ。今恵まれていらっしゃるのは相応の境遇と判断して良い、ということはワタクシが保証させていただきます。」
ジェシアは自分が放り投げた言葉に向けてまさか真面目に返答されるとは思っておらず、「だからこそ、一週間後の貴女の大罪をがどのような内容なのか待ち遠しくてしかたがないんですがね。」とそれまでの言葉を台無しにしそうな発言を嬉々とした様子でされたことに対して「もう!」と呆れたリアクションをしつつも、不思議とその表情は明るく心は軽く変化していたのだった。畳む


#羯磨催促人

エピソード

ジャッジ

カルマプレッサーが請け負っている仕事の名称。
殺生(せっしょう)偸盗(ちゅうとう)邪淫(じゃいん)といった罪は、本来罰として死後輪廻転生によって下等生物に生まれ変わらされることによって報い与えられるが、同時多発した災害によって人口が著しく減っている事情を鑑みて生前に相応の罰を強制的に与えるという対処をすることになったのだという。
すでにカルマプレッサーによって自動的に裁くシステムは完成するとのことだが、厳密な判断が必要な場、もとい、カルマプレッサーが直接裁かれている様子を観察したいと望む場合に自身でこの「ジャッジ」を行うのだそうだ。
カルマプレッサーが「ジャッジ」と言い放つことによって対象者の頭上に巨大な槌が現れ、打ち付けるような動作と共にその効果が発生する。

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キーワード

マイク

災害中に両親とはぐれ、ハリソンの家庭で保護されている少年。
クラビトに対して偏見があるようで、ジェシアに対して挑戦的かつ差別的な態度をとっていた。

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キャラクター

カルマプレッサー

自らを羯磨催促人(カルマプレッサー)と名乗る不気味な男。
細身だがかなり身長はかなり高く、青白い肌にうねった黒髪を肩より下まで伸ばしている。
気だるげな目元とは対照的に、口端を異常なほど釣り上げた表情を常に維持している。
喋り方は丁寧で物腰柔らかく思えるが、パフォーマーの様に大袈裟な所作がその不気味さを一層際立たせる。
瞬間移動や人間には不可能な動作を行えることから、人外の存在であることが推測される。
見た目の不気味さとは裏腹に、家事のスキルがとても高い。
調理や掃除はお手のもの。
彼が作るクリームシチューの味に、初めはただ不気味がっていたジェシアも気がつけば恐怖心から解放されていた。畳む


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キャラクター

ジェシア=キッドソン

クラビトと呼ばれる暗い色の肌をした種族の少女。
年齢は14歳ほど。
髪は暗い茶色で瞳の色は明るい青色。
常にお気に入りの水色のカーディガンを羽織っている。
誰に対しても物怖じせず強気な話し方をする。

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キャラクター

羯磨催促人(かつまさいそくにん)』:あらすじ

大災害が同時多発する世界で、主人公の少女・ジェシアは洪水の被害にあった小さな町の中で唯一のビルに住んでいたことから生活への影響を最小限に抑えられていた。
災害の数日前に母親が失踪し父親は数年前に亡くなっていたため、一人きり留守を守り続けていたある晩。
奇妙な格好をした見知らぬ男が訪ねてきて、自らを「羯磨催促人」と名乗る。
彼は「罪滅ぼしを促すこと」を仕事として請け負っており、ジェシアが一週間以内に大罪を犯す運命にあるのだと告げるのだった。

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あらすじ